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ホーム お知らせ・コラム 夏かぜ三大疾患(手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱)の違いと共通点
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これまで手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱という三疾患について説明してきました。

手足口病

https://yokone-machi.com/news/p407/

ヘルパンギーナ

https://yokone-machi.com/news/p427/

咽頭結膜熱

https://yokone-machi.com/news/p457/

 

通常「かぜ」というと冬に流行しますが、手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱の三疾患は夏に流行する風邪ということで「夏かぜ」とも呼ばれます。
今回はこの夏かぜ三大疾患について比較しながら解説します。

 

夏かぜ三大疾患はどれもウイルスによるものです。感染者は5歳以下の乳幼児が中心です。

 

手足口病・ヘルパンギーナはエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスやエンテロウイルスが原因です。エンテロウイルスの「エンテロ」とは「腸管」を意味します。口や鼻から体内に入ったエンテロウイルス属はのどや腸に感染し、扁桃・頚部リンパ節・腸間膜リンパ節(扁桃とは「扁桃炎」でおなじみの、のどの奥の左右にある組織です。頚部リンパ節はその名の通り、首のリンパ節です。腸間膜リンパ節というのは腸のそばにあるリンパ節です)等で増殖します。感染した場合、口や鼻からのウイルス排泄は1週間程度ですが、便への排泄は2~4週間続くと言われていて、夏かぜの後しばらくは便の中にウイルスが排出されている点に注意が必要です。

咽頭結膜熱の原因微生物はアデノウイルスです。アデノウイルスは目・呼吸器・腸などに感染症を起こすウイルスです。咽頭結膜熱(プール熱)の他にも流行性角結膜炎(はやり目)の原因にもなります。

 

コクサッキーウイルスやエンテロウイルス、アデノウイルスとも多くの型があるため免疫がつきにくく何回もかかることがあります。

 

もう一つの特徴としてこれらのウイルスにはアルコール消毒が効きにくいという点があります。ベンザルコニウムやクロルヘキシジンも効果がなく、次亜塩素酸ナトリウム、ポピドンヨードの消毒が有効です。医療者も日常診療ではアルコールでの手指衛生を行っていることが多いのですが、エンテロウイルス・アデノウイルス・ノロウイルス・ロタウイルスなどはアルコールが効きにくいため、これらのウイルス感染が疑われる場合には流水と石けんでの手洗いを行います。つまり、「夏かぜの時はアルコールが効きにくいので、石けんで手洗い」と覚えておくとよいでしょう

三大疾患の比較

◆病原体

上述したように、どれもウイルス性疾患です。

手足口病 コクサッキーウイルス、エンテロウイルス
ヘルパンギーナ 主にコクサッキーウイルス
咽頭結膜熱 アデノウイルス

 

◆年齢 5歳以下の乳幼児が中心です。

手足口病 2歳以下が半数
ヘルパンギーナ 5歳以下が90%

1歳が最も多い

咽頭結膜熱 5歳以下が6割

◆症状

手足口病 手・足・口腔粘膜に水疱を伴う発疹、発熱
ヘルパンギーナ 突然の高熱、のどの痛み、のどの水疱
咽頭結膜熱 発熱、のどの痛み、眼の充血・目やに