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2026年6月21日現在の感染症情報:手足口病とヘルパンギーナが増加中です
当HPにアクセスいただきありがとうございます。
雨の日が続きますが、晴れの日などはずいぶん気温が高くなってきました。いかがお過ごしでしょうか?
ウイルス感染症というと、インフルエンザや風邪など冬に流行するものが多いのですが、夏に流行するものもありますね。今日は夏のウイルス感染症についての解説です。
2026年第25週(6月15日~6月21日)の感染症情報です。
手足口病が5月からじわじわと増えているようです。(図1) 黄緑のグラフが過去5年間の平均です。ヘルパンギーナも例年ほどではないとはいえ増加傾向にあります。(図2)
【図1】手足口病 定点当たりの報告数 2026年
黄緑:過去5年の平均 黄/赤:過去5年間の平均+SD/平均+2SD

【図2】ヘルパンギーナ 定点当たりの報告数 2026年
黄緑:過去5年の平均 黄/赤:過去5年間の平均+SD/平均+2SD

では、現在増加中の手足口病とはどのような病気でしょうか?今回は手足口病について解説します。
手足口病とは?
手足口病とはコクサッキーウイルスやエンテロウイルスを病原体とする感染症です。その名の通り手・足・口の中に水疱を伴う発疹ができるのが特徴です。日本では4歳くらいまでの幼児を中心に夏に流行し、7月下旬に流行のピークを迎えます。
2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。
なお、学童以上の年齢層の大半はすでのこれらのウイルスの感染を受けている場合が多く(不顕性感染といって、感染していても症状がはっきりしない場合も含めます)、成人での発症は多くありません。

手足口病の病原体は?
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスが原因です。
手足口病の症状は?
手のひら、足の裏、口の中に水疱を伴う発疹が出現します。発熱は38℃以下のことが多く、ほとんどは3~7日で治る病気です。まれに髄膜炎や脳炎を呈することもあります。

手足口病の感染経路は?
飛沫感染、糞口感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)、接触感染です。
手足口病の潜伏期間は?
潜伏期間は3~5日です。
手足口病の診断方法は?
水疱内容物や咽頭ぬぐい液などによるウイルスの分離・遺伝子検査、血清学的検査がありますが、通常は臨床症状で判断されます。
感染症法の定点報告での基準は症状から手足口病が疑われ、かつ以下の2つの基準を満たすものとなっています。
①手のひら、足底または足背、口腔粘膜に出現する2~5mm程度の水疱
②水疱は痂皮を形成せずに治癒
手足口病の治療は?
特別な治療はなく、基本的には軽い症状の病気であり、対症療法を行います。
口の中に発疹ができるので刺激にならないような、柔らかく薄味の食事がよいでしょう。水分不足にならないように少しずつ繰り返して水分摂取を促しましょう。
手足口病の予防は?
国内で承認されたワクチンはありません。
飛沫予防策・接触予防策が有効です。
・手洗いをしっかり行うことが最も重要です
・咳エチケット(咳の出る人はマスクをつける)
・タオルの共有を避ける
・オムツ交換の時など、排泄物の処理には要注意。流水と石けんで十分手洗いを
症状が消失した後も2~4週にわたり便中へウイルスが排泄され、感染源になりえます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
参考文献
・厚生労働省ホームページ 感染症情報
・国立健康危機管理研究機構
