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ホーム お知らせ・コラム コラム 夏かぜ三大疾患のひとつ、咽頭結膜熱(プール熱)とは?
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「風邪」といえば冬のイメージですが、夏に流行する「風邪」もあるのです。いわゆる「夏かぜ」と呼ばれるもので、夏かぜ三大疾患といえば手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱です。手足口病は愛知県でも2026年7月に警報が発令され、当HPコラムでもご紹介しました。

https://yokone-machi.com/news/p407/

また、ヘルパンギーナの解説はこちらになります。

https://yokone-machi.com/news/p427/

今回は夏かぜ三大疾患の最後の一つ、咽頭結膜熱について解説します。

咽頭結膜熱(プール熱)とは?

咽頭結膜熱とは発熱のどの痛み結膜炎といった症状を呈するウイルス感染症で、小児を中心に6~8月に流行します。5歳以下が60%を占めます。プール利用時の接触やタオルの貸し借り、さらには汚染した水から結膜への直接の接触で感染が広がることがあったため、「プール熱」とも呼ばれていました。図1は咽頭結膜熱の報告数です。赤いグラフが2026年で、第27週というのは2026年の6/29~7/5の週になりますので、毎年夏に増えることが分かります。

【図1】咽頭結膜熱報告数 2023~2026年 赤いグラフが2026年 第27週というのは6/29~7/5の週になります

咽頭結膜熱の病原体は?

アデノウイルスです。アデノウイルスの中にもいろいろな種類があります。アデノウイルスというのは咽頭結膜熱の他にも咽頭炎、肺炎、流行性角結膜炎、胃腸炎などの原因にもなるウイルスです。小児の気道感染(咽頭炎や肺炎)の約10%がアデノウイルス感染症であるとも言われており、小児においては重要な病原体といえます。

咽頭結膜熱の症状は?

発熱で発症し、頭痛や倦怠感とともに咽頭痛結膜の充血(白目が赤くなります)などが出現します。眼の症状としては眼痛・まぶしがる・流が多くなる・目やになどもありえます。眼の症状は片方の眼から始まり、後に他方にも出現します。結膜の炎症は下のまぶたの結膜に強く、上のまぶたには弱いとされます。下痢や首のリンパ節が腫れが見られることがあります。39℃前後の発熱が数日から1週間程度続くことがあります。「高熱が5日くらい続く」と思っておく方ががよいでしょう。

 咽頭結膜熱の感染経路は?

飛沫または接触感染です。

咽頭結膜熱の潜伏期間は?

潜伏期間は5~7日です。

咽頭結膜熱の診断方法は?

症状から診断されますが、咽頭ぬぐい液・結膜ぬぐい液を用いたPCR法・迅速抗原検査や血液での抗体検査が可能です。

咽頭結膜熱の治療は?

特別な治療はなく、対症療法が中心となります。

のどの痛みがある場合には酸味や塩味などの刺激が強い食品を避け、プリンやゼリーなど口通りのよいものがよいでしょう。脱水予防のために水分をこまめにとることが重要です。

咽頭結膜熱の予防法は?

・感染者との接触を避ける、流行時にはうがいや手指消毒を行うことが重要です。

・タオルは家族と別のものを使うようにしましょう。

消毒用アルコールの効果が弱いので流水・石けんでしっかり手洗いすることが重要です。
器具に対しての次亜塩素酸ナトリウムは有効です。

のどからは2週間便からは30日間ウイルスの排出が続きます。オムツ交換で汚染された手指から感染が広がりますのでオムツ交換後には流水・石けんでの手洗いが重要です。

目やにも感染源となるのでハンカチやタオルでなく、ティッシュなどの使い捨てのものでふき取ってすぐ捨てましょう。

・プールに関しては適正な塩素濃度の維持が対策となります。

・承認されたワクチンはありません。

登校・登園基準

発熱・のどの痛み・結膜炎などの主要症状が消失した後2日を経過するまで出席停止です。

咽頭結膜熱のまとめ

6~8月に発熱のどの痛みとともに、眼が赤い、となると疑われる病気です。

夏かぜ3大疾患(手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱)は6月~8月に小児を中心として流行し、どれも消毒用アルコールが効きにくいことと、便の中には1カ月もの間ウイルスの排出が続くというところが特徴ですね。とくにオムツ交換の後には流水と石けんを用いた手洗いが重要です。自分がうつらないためには流行時期の手洗いの励行です。家族が診断されたらしばらくの間はタオルの共用をさける、密な接触を避けるという感染対策が重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

参考文献

・厚生労働省ホームページ 感染症情報

・国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト

・SARAYA ホームページ