News
お知らせ・コラム
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00 12:00 | |||||||
| 16:00 19:00 |
インフルエンザが流行入り 厚労省が発表
はじめに
当HPにアクセスいただきありがとうございます。
2026年第34週 (8/17~8/23)の調査で我が国の定点あたりインフルエンザ報告数が1.11となり、流行開始の目安としている1.00を上回ったことから流行シーズンに入ったと厚生労働省から発表されました。今回の流行入りは感染症法が施行された1999年以来、2009年に次いで2番目に早いインフルエンザ流行入りということです。なお、昨年は第39週(2025/9/22~9/28)に流行入りしています。昨年より1か月早い流行入りですね。
定点当たり報告数とは
感染症情報では、よく「定点あたり報告数」という数字が発表されます。これは、該当のすべての定点医療機関が1週間に診断した患者数の合計をその定点医療機関数で割った値で、医療機関1施設あたりで1週間に何例診断したか、という数値です。定点医療機関とは医療機関の中から可能な限り無作為に選定し、人口および医療機関の分布を勘案して、できるだけその地域の感染症発生状況を把握できるように選ばれています。この定点医療機関から定期的に各種感染症の発生数を報告しています。
流行入り・注意報・警報とは
愛知県全体の定点医療機関あたり報告数が1を上回った時に「流行入りした」と判定し、10を超えると「注意報」、30を超えると「警報」となります。
「注意報レベル」は今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いことを示し、「警報レベル」は大きな流行が発生しつつあることを示します。

現在のインフルエンザ発生状況
では、現在の発生状況をみてみましょう。図1が日本全体でのインフルエンザ定点当たり報告数です。こうしてみると、ずっと低い状態が続いているように見えますね。第34週(赤のグラフの中で一番右側の四角い点)がわずかに上がったかどうか、というくらいです。流行入りしたというとずいぶん患者数が増えてきたのかと思ってしまいますが、定点当たり報告数が1を超えたばかりという状況は、グラフで見るとこれくらいの低い位置になります。まだ極端に増えてきたわけではありません。ただし、今後増加する可能性があるので注意です。繰り返しになりますが、この数値が10を超えると注意報、30を超えると警報です。
【図1】日本全国でのインフルエンザ定点当たり報告数
赤いライン:2026年

愛知県のインフルエンザ発生状況
次に、愛知県ではどうでしょうか。愛知県の報告では
第34週(8/17~8/23)の定点当たりインフルエンザ報告数は0.74だったのが、
第35週(8/24~8/30)には1.10と上昇し、こちらも1を上回ったので、愛知県も流行入りしたと発表されました。図2のグラフで見ると、まだピンクのグラフはこれくらいの低い位置ですね。
【図2】愛知県内の定点当たりインフルエンザ報告数
ピンクのライン:2026年

現在の新型コロナウイルス感染症の発生状況
続いて、COVID-19はどうでしょうか。図3が全国のCOVID-19の定点当たり報告数ですが、7月、8月あたり(第27~34週あたり)にじわ~っと増加がみられますね。これまでのような大きなピークは形成していません。当院外来でも時々COVID-19の方が受診されます。
【図3】日本全国での定点当たりCOVID-19報告数
赤いラインが2026年

現在のマイコプラズマ肺炎発生状況
次にマイコプラズマ肺炎の動向です。こちらも2024年、2025年ほどではありませんが、7月後半からやや増加傾向です。愛知県の報告を見ると5歳~14歳がやや多いようです。
【図4】日本全体の定点当たりマイコプラズマ肺炎報告数
赤いライン:2026年

2025年は例年より早い11月にインフルエンザの流行が到来したのですが、今年の流行入りは2025年よりも1か月早い状況ですので、今後どのように発生数が増えていくのか注意していく必要がありそうです。
わたしたちができることとしては、手洗いと咳エチケット(咳やくしゃみの人はマスクをする、しぶきが飛ばないように配慮する)、十分な睡眠と栄養ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

参考文献
・厚生労働省ホームページ 感染症情報
・国立健康危機管理研究機構
・愛知県感染症情報