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<2025年11月からのインフルエンザの流行>

毎年、冬になるとインフルエンザが増えますが、今年も流行の時期が来たようです。全国的にもインフルエンザが増加しています。開院前まで私は総合病院に勤務していたのでインフルエンザで来院される方は入院するような重症の方か、周囲のクリニックが閉まっている夜間や休日の救急外来に来院される方を診療することが多かったのですが、クリニック勤務になってみると地域の方が発熱のために受診される方が増加していることを実感し、インフルエンザの波を肌で感じています。小学生・中学生からご高齢の方まで多くの方が熱やのどの痛みで受診され、検査の結果高率にインフルエンザと判定されています。ご家族で来院され、親子ともにインフルエンザということも時々あります。というわけで、現在流行中のインフルエンザの症状や特徴、予防方法についてまとめましたので、ぜひご覧ください。

なお、当院でのインフルエンザワクチンは1回あたり

13歳以上¥3000、 6~12歳¥2000です

 

インフルエンザは毎年冬に流行する急性感染症です

インフルエンザとは

インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって発症する感染症です。ヒトに感染するインフルエンザウイルスにはA型・B型・C型があります。例年は12月~3月頃が流行シーズンで、まず12月ごろからA型が流行しはじめ、年が明けた2月ごろからB型が流行することが多いのですが、A型とB型の流行の時期が重なることもあります。C型の頻度はかなりまれで、症状もA・B型より軽症とされています。通常の検査キットではA型・B型しか検知できません。

インフルエンザの症状は?かぜとはどう違うの?

インフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくると、1~3日の潜伏期間を経て発熱・頭痛・関節痛などの症状が出現します。なかにはちょっとした風邪かな?と思うくらいの軽い症状の方もあり、症状がほとんどない方から症状が激烈な方まで病気の程度は人それぞれですが、一般的にはインフルエンザの症状は全身の症状が急速に現れ、ぐったりしているイメージです。ふつうのかぜと同じような、のどの痛み・鼻水・咳といった局所の症状もみられますが、発熱・関節痛・全身倦怠感など局所にとどまらない全身の症状が目立つ点がかぜとの違いです。小児や高齢者では重症化することもあります。総合病院では40代でも人工呼吸器管理が必要になるような重症の方も何人か経験しました。このように、インフルエンザというのは重症化の可能性がある、要注意の病気なのです。

インフルエンザはいつ流行するの?

例年は12月から3月に流行します。年によって早めに波が来たり、波が去ったかなと思った2~3月頃にも意外と感染者が多かったりということはあります。

インフルエンザの流行、今年は早いです

厚生労働省のデータ(図1)でわが国のインフルエンザ報告数がグラフで示されています。赤い曲線で表された2025年のインフルエンザ報告数は41週(10月第2週に当たります)頃から増加が始まり、11月下旬にかけて急速に増加しました。グラフを見ていただくと、黄緑の曲線である2024年は49週(12月第1週)あたりから増加し始め、年末にピークを迎えています。一方、2025年の赤い曲線は2024年と比較して1か月以上早く立ち上がっていることが分かります。

【図1】日本の定点あたりインフルエンザ報告数

当院でも11月からインフルエンザの患者さんが増加し始め、どうなることかと思いましたが、幸いピークは越えつつあるように見えます。名古屋市のデータ(図2)をみても2025年の水色の曲線は47週(11月第3週)をピークにして若干減少傾向にあります。とはいえ、まだまだ警報レベルの発生数が続いています。

【図2】名古屋市の定点あたりインフルエンザ報告数

 

インフルエンザの予防法は?

インフルエンザにかからないためには、①手洗い、②換気、③人混みを避ける、④ワクチンの4つが重要です。

①手洗い

外出後の流水+石鹸での手洗いは手についているインフルエンザウイルスを物理的に除去するため有効です。これは、インフルエンザウイルスだけでなく、コロナウイルスなど他のウイルスや細菌も除去することになるのでおすすめです。手指にアルコール製剤をすりこむことも効果的です。ただし、流水の場合は全行程で40~60秒以上かけての手洗い、アルコール製剤の場合は乾くのに20秒~30秒くらいかかるくらいの十分な量を用いて、乾くまですりこむことが重要です。

②換気

季節を問わず、こまめな換気が重要です。冬は寒いので暖房器具を使用しながらの換気がよいでしょう。暖房器具の近くの窓を開けると入ってくる冷気が暖められます。

③人混みを避ける

とくに高齢の方や基礎疾患のある方は人込み繁華街への外出を控えることも勧められます。やむを得ず人混みに行かなくてはならないときには不織布のマスクを考慮してください。

④ワクチン

昔からその効果が検証されているのがワクチンです。ウイルスに接触した後に発症する可能性を低減させる効果と発症した場合の重症化予防に有効と報告されています。ワクチンについてはこの後で述べます。

 

インフルエンザワクチンについて(注射のワクチンについて)

インフルエンザワクチンって効果があるの?

インフルエンザはとくに基礎疾患のある方や高齢者で重症化するリスクが高いのですが、インフルエンザワクチンは国内の研究では65歳以上の高齢者福祉施設において34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。また、6歳未満の小児では発病防止の有効率が60%と報告されています。有効率というのがわかりにくいかと思いますが、これは、ワクチンを接種せずに発病した人のうち60%はワクチンを接種していれば発病を防ぐことができたということを意味します。

ワクチンを接種したのにインフルエンザにかかったのでワクチンは効果がないのではないかと質問を受けることがありますが、ワクチンを接種すれば絶対にかからないというわけではありません。ただし、発病したり死亡したりする確率を下げることは証明されているというわけです。確率を0にできるものではないので、ワクチンを接種してもインフルエンザにかかることはあり得ます。

インフルエンザワクチンはいつ打つのがよいの?

インフルエンザは例年12月~3月に流行し、1~2月に流行のピークを迎えることが多いです。ワクチンの効果が出てくるのに2~3週間かかりますので、通常は10~11月に接種することが推奨されています。遅くとも12月中旬頃までには接種しておくことが望ましいでしょう。ワクチンの効果の持続期間は5か月程度と考えられていますので、1回接種すればそのシーズンは維持できると言われています。

 

インフルエンザワクチンでインフルエンザを発症することはありますか?

多くの施設では注射の不活化ワクチンを使っていると思われます。これは生きているウイルスではなく、ワクチンに必要な部分だけを用いていますのでウイルスとして活動することはありません。つまり、ワクチン接種によってインフルエンザを発症することはありません。ただし、ワクチンによる副反応(免疫反応)で発熱することはありえます。

一方、最近登場したフルミストという鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンは生ワクチンであり、接種後にインフルエンザを発症する可能性があります。国内の試験では608例のうち11例(1.8%)でワクチン由来のインフルエンザウイルスが検出されました。とくに近年は血液疾患やリウマチなどの疾患に対し、免疫を抑えることで病状を改善させる治療法がいくつかあります。そのような免疫を抑える治療中の方には生ワクチンの接種によりワクチンのウイルスが過剰に増殖する可能性があり、要注意とされています。

妊娠中にインフルエンザワクチンを接種しても大丈夫でしょうか?

妊娠初期にインフルエンザワクチンの接種を受けたことにより流産や先天異常の発生リスクが高くなったという報告は今のところありません。インフルエンザワクチンが母乳を介してお子様に影響を与えることもないとされています。海外では妊娠されている方がインフルエンザに罹患することで重症化するという報告があり、ワクチン接種が勧められています。

 

インフルエンザワクチンの接種は何回受ければよいですか?

12歳までの方は2回、13歳以上は1回です。13歳以上でも、慢性疾患をおもちの方で免疫が低下している方については医師の判断で2回となる場合があります。12歳以下のお子様は今までに一度もインフルエンザにかかったことがない場合や、似たタイプのインフルエンザにかかったことがない場合があります。このような場合に十分な免疫をつけるためには2回の接種が必要です。一方、成人ではこれまでに似たタイプのインフルエンザにかかったことがある場合が多いため、1回の接種で体の免疫系が過去の記憶を思い出す効果があり、必要な免疫をつけることができます。

2回の接種を受ける場合、1回目と2回目の間隔はどのくらいあけたらよいですか?

1回目の接種から2~4週間の間隔をあけて2回目を接種するとされています。ワクチンの効果を少しでも高めたいと思うと、4週間あけて2回目を接種することが効果的とされています。

インフルエンザにかかったのですが、ワクチンは今からでもやった方がよいですか?

インフルエンザの流行は通常は12月~2月にA型、2月~3月頃にB型となりますので、インフルエンザA型に罹患した後で今度はB型に罹患することはあり得ます。この予防のために接種することは意味があると思います。インフルエンザ罹患後どれくらいの間隔を空けてワクチンを接種するとよいかというタイミングについてははっきりした見解はないようです。厚生労働省の予防接種ガイドラインを参考にすると、インフルエンザ治癒後1~2週間程度の間隔をあけて接種することは妥当と考えられます。

ワクチンはいくらしますか?

インフルエンザワクチンはクリニックごとに値段が異なります。

当院では1回の接種につき、

 13歳以上¥3000、 6~12歳¥2000で行っています。

なお、当院は小学生以上の方を対象にしており、小学校に入る前のお子様についてはワクチンおよび診療を行っておりません。

また、ワクチンはWebでなく電話で予約を承っています。よろしくお願いいたします。